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超低用量ピルのヤーズは月経困難症の治療薬として認可されています

2020年03月22日
カプセルを口に入れる女性

現在の低用量ピルでもっとも新しいのが第四世代のドロスピレノンを用いたものです。ドロスピレノンは、それまでの低用量ピルと比べてエストロゲンの配合量が少なく済みます。これまでの低用量ピルではエストロゲン量が0.03から0.04mgであったのに対して、ドロスピレノンを用いたヤーズの場合にはエストロゲンは0.02mgと少なく、このため超低用量ピルとも呼ばれます。このエストロゲン量の少なさから、吐き気やむくみといった女性ホルモン剤を服用した際に見られる副作用が小さいのが特徴です。またドロスピレノンは、黄体細胞から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)に近い性質があるもので、合成黄体ホルモンの中では最も身体に馴染みやすいものです。

超低用量ピルのヤーズは、日本では月経困難症の治療薬として認められており、この症状の治療を目的にした場合には健康保険を使うことができます。特にエストロゲンの配合量が少なくエストロゲンを起因とする副作用が少ないですし、またプロゲステロンの性質に近いものですからプロゲステロンに起因する副作用も小さいといったメリットがあります。クリニックによっては月経困難症の第一選択薬として用いられるケースもありますが、他の低用量ピルで副作用が出た場合に切り替えて用いられるケースもあります。

一方で日本では避妊薬としては認められていませんが、海外では使われており、正しく服用することによって避妊効果を得ることができるものです。それに海外では避妊薬の他にも月経前症候群(PMS)や、にきび治療といった低用量ピルを用いたさまざまな治療に広く用いられている薬です。

なお、ヤーズにはヤーズフレックスという派生薬も存在しています。ヤーズの使用法は28日サイクルですが、それまでの低用量ピルとは異なって最後の休憩期間は4日と従来のものが7日であるのに対して3日短縮されています。このため有効成分のある錠剤は24錠となります。低用量ピルで副作用が出やすいのは、休憩期間でありヤーズではそれが短いので、その間に出る症状を抑えることが可能です。

一方で、ヤーズフレックスは連続120日間の服用が認められているもので、28日サイクルという制限がないものになります。ヤーズフレックスは120日間必ず使用しなければならないというものではなく、休憩期間を自由に設定することができます。服用から短いタイミングで休憩期間を持ってくることができるので生理日を変更することも容易に行えるのです。ヤーズフレックスも月経困難症の治療に用いられるもので、特に長期間の服用はそれまでの辛い症状を大幅に緩和することができる他、休憩期間の短さからそのときに見られやすい症状を緩和することができます。もちろん、服用期間中の避妊効果もあるものです。

日本ではヤーズ、ヤーズフレックスともに避妊薬としては認可されていませんが、月経困難症などの治療には用いられるようになっており、これを転用して避妊用の低用量ピルとしても処方してくれるクリニックもあります。