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使いやすい低用量ピルといえばトリキュラーです!

2020年03月16日
心配している女性

ピルといってもさまざまな種類がありますが、経口避妊薬として日本で最も使われているものがトリキュラーです。トリキュラーは黄体ホルモン製剤レボノルゲストレルを使用しているもので、第二世代ピルに該当します。第一世代ピルでは、黄体ホルモン製剤の働きが弱く、このため卵胞ホルモンの力を借りて避妊効果を求めていました。しかし、卵胞ホルモンのエストロゲンを体内に多く取り込むと頭痛や吐き気、その他血栓症などの副作用が強く出るため、継続的に服用する低用量ピルとしてはあまり向いていません。トリキュラーで使われているレボノルゲストレルは、黄体ホルモン製剤としての働きが強くエストロゲンの配合量を抑えており、エストロゲンによる副作用を抑えているのが特徴です。

ただレボノルゲストレルも万能というわけではなく、欠点としては男性ホルモン作用が強いことがあり、そのまま同じ配合量を服用し続けると男性化症状のリスクがあります。そこでレボノルゲストレル製剤を使ったもので低用量ピルとして用いられるものは、配合量が違う2種類または3種類の錠剤で調整を行い、順番どおりに服用することで副作用が出るのを抑えています。そもそも女性ホルモンは分泌量が変化しているものですから、このような量を調整することは自然なことです。この量を調整するものは2相性や3相性と呼ばれており、トリキュラーの場合には3種類の錠剤があるため第二世代3相性ピルと呼ばれます。

トリキュラーのメリットは配合量を変化させているため副作用が少なく不正出血がしにくいというもので、日本はもちろん世界的にみても低用量ピルの経口避妊薬としては第一選択薬になっているものです。ただ副作用が少ないといってもまったく出ないわけではなく、始めたばかりの場合には、頭痛や吐き気などの症状が出やすいとされます。これはホルモンバランスが乱れることで引き起こされるものですから、身体が慣れてくると次第に治まりますし、症状が気にならない人も多くいます。一方でエストロゲンを補充する行為に対して共通しているリスクが血栓症で、トリキュラーも例外ではありません。

血栓症は、血管の中で血液が固まってしまうことです。血栓そのものは誰にでも起こり得ることですが、血栓症になると血栓ができる割合が多くなり、これを原因とした脳梗塞や心筋梗塞を引き起こさせるリスクが高まります。また喫煙者がピルを使用するとそのリスクは無視できないものとなり、処方が禁じられています。このためクリニックで低用量ピルを処方される場合には事前に血液検査を行い、また使用後も半年か1年に一度は血液検査を行って異常がないか確認を行います。

なお、血栓症の症状が現われやすいのは、使い始めて3ヶ月といわれており、トリキュラーの場合にも使い始めの場合には身体に異常がないか確認することが大切です。特にしびれといったものは血栓症の症状で、これらを感じた場合には速やかに病院を受診した方が重篤な事態にならないためにも必要なことになります。