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ピルの世代はプロゲステロンの種類で決まるって知ってた?

2020年03月19日
悩んでいる女性

ピルには世代という分類がなされていますが、これは黄体ホルモンであるプロゲステロンの種類によって決まるものです。そもそも女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあり、これらは女性の生殖器から分泌されています。いずれも妊娠するために必要なホルモンですが、周期的に変化しており、それが生理を起こす信号にもなっています。

経口避妊薬のピルは、女性の身体を妊娠初期の状態にすることによって妊娠できないようにするものです。卵胞ホルモンのエストロゲンは美人ホルモンとも呼ばれ、身体の状態を整える作用があります。これは異性に対して魅力的なものであるとアピールするためのものですが、エストロゲンが一定量を超え排卵が行われると卵巣の一部が黄体細胞に変化して、プロゲステロンを分泌するようになります。このプロゲステロンは、生殖器を変化させて妊娠の準備を整える作用があるものです。プロゲステロンが増えると今度は生理前のイライラ症状や肌荒れの原因になります。

ピルの世代をみていくと、第一世代ではノルエチステロンが用いられています。このノルエチステロンはそれまでのプロゲステロン製剤と比べて作用が強く、現在に通じる実用的な低用量ピルとして用いることが可能となったものです。ノルエチステロンを用いた経口避妊薬としてはオーソMやシンフェーズTなどがありますが、現在では経口避妊薬としてはあまり用いられません。

一方で低用量ピルが世界的に使用されるようになったのは第二世代のレボノルゲストレルの登場が大きく影響しています。レボノルゲストレルはノルエチステロンよりも少ない量で効果を発揮するもので、男性化作用が強いというデメリットがありますが、これも配合量を調整することで問題をクリアしたものです。世界的に利用されるトリキュラーの他、アンジュ、ラベルフィーユなどの低用量ピル、そしてアフターピルのノルレボ錠やアイピルでもレボノルゲストレルは用いられています。

第三世代ピルは、デソゲストレルでレボノルゲストレルの問題点を解決すべく登場したもので、配合量を抑えており、また1相性でも副作用が出にくいのが特徴です。特に男性化作用はほとんどありません。低用量ピルのマーベロンに使われている成分ですが、血栓症リスクが第一世代、第二世代と比べると高いことから経口避妊薬としては第一選択薬としては使われず、主にニキビ治療に使われています。

第四世代ピルはドロスピレノンで、それまでのプロゲステロン製剤と比べて配合量が少なくて済み、超低用量ピルとも呼ばれます。超低用量ピルですので副作用も出にくいのが特徴で、従来の28日サイクルでの使用の他、最長120日間の連続服用も可能です。これによって休憩期間に起こりやすい副作用を抑えることや出血回数を減らすことができるメリットがあります。商品名はヤーズの名称で、120日間の連続服用を想定したものはヤーズフレックスという名称で販売されています。